トラックの買取相場は非常にわかりにくいものとなっていることが多く、売却をする場合にはその基準の価格がわからないため苦慮する担当者も少なくありません。運送会社などで中古のトラックを売却し新たなトラックを購入したい場合には、基本的に収入と支出の予算を立てることが必要となりますが、その売却金額がわからないと予算を立てることができず、これが将来の運送会社の経営にも大きな影響及ぼすためです。しかし実際には売却してみないとわからないというのが実態であり、さらには時期や場所によってもその金額が異なるため、非常に難しいものとなっています。それでも従来はトラックの買取価格が高騰する時期と言うものがあり、これは様々な公共工事が頻繁に行われるようになる年度初めや年度末などにその需要が増え、高値で取引される傾向が強いことからこの時期には相場が上がることが一般的でした。
しかし最近ではこの傾向も薄れ相場の変動が非常に激しくなっている傾向があります。その大きな要因は海外への輸出が非常に頻繁になってきたことにあります。日本のトラックは海外では非常に堅牢で使いやすいと評価が高く、日本では音がつかないような古い年式のものであっても高額で取引されることが多くなっているのが特徴です。そのためその時期を問わず輸出をするタイミングによって高騰すると言う傾向が強くなっており、買取相場の変動に大きな変化が現れていることが実態です。
この新たな要素によって、全体的に買取相場価格は高くなっている傾向があるものの、その傾向が読みにくいといった状況になっているのが実態です。